ファイナンシャルプランナー3級を目指している方へ。一緒に勉強しませんか?
当記事は、筆者がFP資格のために勉強したものをまとめたものです。本日はその第10弾です。
金融・経済の基本について、まとめます。
投資をするとき、経済の動向を知るのは大切です。そんなとき知っておくと便利なのが景気指数です。指数を覚えて、投資を有利に進めましょう。
当記事では金融と経済の基本をお話しします。しっかり学んでいきましょう。
どうぞご覧下さい。
景気指数
景気が良いか悪いかを判断する指数はいくつかあります。
- 国内総生産(GDP)
- 経済成長率
- 景気動向指数
- 日銀短観
- マネーストック
- 物価指数
それぞれ何を表す指数なのかをまとめます。
国内総生産(GDP)とは
ニュースでよく聞く指数ですね。内閣府が年4回発表します。国内の経済活動によって新たに生み出された財・サービスの付加価値の合計
企業が海外で生産した財やサービスは含まない
経済成長率とは
一国の経済規模の1年間の成長率。GDPの伸び率 景気動向指数とは
景気の状況を総合的に見るために、複数の指数を統合した景気指数。内閣府が毎月発表する景気に先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数
- 先行指数‥景気を見込んで変動する(新規求人数、新設住宅着工面積、実質機械受注)
- 一致指数‥今の景気で変動する(鉱工業生産指数、有効求人倍率)
- 遅行指数‥景気が良くなってから変動する(法人税収入、家計消費支出、完全失業率)
日銀短観とは
正式には「全国企業短期経済観測調査」。企業に対して今と3ヶ月後の景気動向に関するアンケートの集計。日銀が年4回行う
マネーストック
個人や法人、地方公共団体が持っている通貨の総量(国や金融機関のものは含まない)。日銀が毎月発表する
物価指数
物価の水準を表したもの。企業物価指数と消費者物価指数がある
- 企業物価指数‥企業間で取引される商品の価格変動を表す。日銀が毎月発表。原油価格や為替の影響を受けるので、変動が激しい
- 消費者物価指数‥消費者が購入する商品やサービスの価格変動を表す。総務省が毎月発表
景気と影響
景気は好景気と不景気を繰り返している
- インフレ‥物価が上がり、お金の価値が下がった状態
- デフレ‥物価が下がり、お金の価値が上がった状態
景気と金利、物価、為替、株価は全て関連している。例えば、
- 景気が良くなると、銀行は企業に貸すお金を集めるため金利をあげます。さらに株価も上がる。
- 物価が上がると、使われるお金が増えるのでお金の需要が高まり金利が上がる。
- 円高になると、安く仕入れられるため輸入品の価格が下がり、お金の需要が下がるため金利がさがる。
日銀の金融政策
物価の安定のために日銀がさまざまな政策を行います。
- 公開市場操作
- 預金準備率操作
公開市場操作とは
日銀が金融機関や企業に対し手形や国債を売買して、金融市場の資金量を調節すること景気が良いときには「売りオペレーション」。日銀の持つ債券を売り市場に出回る資金を減らす。
景気が悪いときは「買いオペレーション」。日銀が債券を買い、市場に出回る資金を増やす。
預金準備率操作とは
一定割合の預金を日銀に預けることが義務付けられている預金準備率を上げ下げすることで金融市場のお金の量を調節している景気が良いときには「預金準備率を上げる」。日銀にお金を預けなければいけないので、市場に出回る資金を減る。
景気が悪いときは「預金準備率を下げる」。日銀に預けるお金が減るため、市場に出回るお金が増える。
以上、「景気指数って?景気を左右する日銀の金融政策【FP資格への道その10】」でした。
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