年金を払うなら、なるべくお得に払いたい方へ。
「年金はまとめて払った方がお得だと聞きました。どの支払い方法でどのように支払うのが一番割引金額が大きいのでしょうか?」
「年金をなるべく払わずに、最大限もらう方法はありますか?」
年金は払わなくていいなら払いたくないし、もらえるものなら多くもらいたいですよね。
には払い方によって割引があります。また将来もらえる年金を増やすこともできます。
当記事では、年金を少なく払い、多くもらう方法について、まとめました。年金は払い込み期間が長く、金額も大きいです。払うときも、もらうときも計画的にいきましょう。
年金を少なく払い多くもらうには
年金の支払いには割引があります。また追加で多く払うことで将来もらえる年金を増やすこともできます。
これらは国民年金第1号被保険者だけにある特権です。その方法は、
- 早割
- まとめ払い(前納)
- 節税効果
- 付加年金
それぞれ詳しく説明します。
早割
年金保険料の支払い期限は翌月末ですが、当月末までに支払うと割引されます。
支払い方法は口座振替のみ
事前申込が必要
「国民年金保険料口座振替(変更)申出書」を年金事務所へ持参または郵送、口座振替する金融機関の窓口へ持参
申出書は日本年金機構のHPから印刷
まとめ払い(前納)
年金はまとめて前払いした方がお得です。割引額は支払い方法や前納種類によって変わります。
- 前納種類
- 6ヶ月
- 1年
- 2年
口座振替が一番割引額が大きい
現金とクレジットの割引額は同じ
ヶ月<1年<2年のほうが割引額が大きい
割引額は毎年変わります。ある年の一例、
事前申し込みが必要
後から2号(厚生年金・共済年金に加入)、3号(扶養)に変わるとき、前納した分は返金される
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 2年 |
---|---|---|---|
16590円 |
98730円 810円割引 |
195550円 3530円割引 |
382780円 14540円割引 |
16590円 |
98410円 1130円割引 |
194910円 4170円割引 |
381530円 15780円割引 |
申し込み方法
・現金の場合
「国民年金保険料2年前納納付書発行事前受付申出書」を年金事務所へ申請すると、4月以降納付書が送られてくる
・口座振替の場合
「国民年金保険料口座振替(変更)申出書」を年金事務所へ持参または郵送、口座振替する金融機関の窓口へ持参
申出書は日本年金機構のHPから印刷
・クレジットの場合
「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を年金事務所へ
節税になる
年金を払うと節税になります。「社会保険料控除」に含まれるので、確定申告で申告すると所得税が少なくなります。
控除の仕方
支払った金額を申告。「社会保険料の控除証明書」を添付します。控除証明書は日本年金機構から送られてきます
2年前納した場合、支払った年にまとめて控除するか、分割して1年ずつ控除するか選べます。所得が多かった年に2年前納すると節税効果が大きいです。
付加年金・もらえる年金を増やす方法
年金を上乗せして払うことで、将来もらえる年金を増やすことができます。それが「付加年金」です。できる人の条件は、
- 国民年金第1号被保険者であること
- 60〜65歳であること
60歳以上は年金を払う義務はなくなります。しかし任意加入して年金を払うこともできます。その際に付加年金をつけることができます。
月400円上乗せして払うと、
1年間の年金に(上乗せした月数×200円)多くもらえる
毎年、一生涯続く
例えば
5年間付加年金を払うと、5年(60ヶ月)400円×60=24000
200円×60=12000円が毎年年金に上乗せされてもらえる
10年間付加年金を払うと、10年(120か月)400円×120=48000円
200円×120=24000円が毎年年金に上乗せされてもらえる
2年で元がとれるお得な年金制度です。余裕がある人にはおすすめです。
後からでも払った方がいい?
未納・減額・免除などで満額を払っていない期間がある人へ
後から年金を払うことを「追納」といいます。追納は支払いに数百円の利息がつきます。
年金には支払い期限があります。原則2年が過ぎると、追納できなくなります。
支払い期限以内なら追納したほうが、将来もらえる年金は増えます。しかし、思ってもみない落とし穴も?
以上、「年金を多くもらうには前納がいい|先払い?後払い?年払い?なるべく年金を払わないためにまとめて払った方が得なのか?」でした。
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